歯学博士・照山裕子「口福のヒント」<25>「あの人、胃が悪いんだと思う」口臭にまつわる話でもっとも多い勘違いです。消化器専門の先生ともよくディスカッションするのですが、げっぷや逆流がない限り、胃腸で発生するガスが口まで上がることはほぼないそうです。空腹時、あるいは食後ににおいが強く出やすいという指摘をされた方は、内科での検査をおすすめします。逆流性食道炎であれば、胃酸による酸っぱいにおいがします。
その他の全身疾患で独特のにおいを放つ例として、糖尿病(アセトン臭)、腎不全(アンモニア臭)、肝疾患(甘くカビのような肝臭)などがあります。いずれも原因物質が血流によって全身を回り、肺から呼気として排出されます。そしてどれも、皆さんが感じる「嫌な口臭=歯周病由来のにおい」とは異なります。
全身疾患によって体の免疫機能が低下した状態で、口のケアがおろそかになっているケースであれば、歯周病が進行している可能性はあります。歯周病の進行には、自身の抵抗力も大なり小なり影響するからです。治療薬による副作用としての口渇もあるかもしれません。この場合もやはり「においの元は歯周病」なので、セルフケアの徹底や、歯科医院でのプロケアで改善を図ることが可能です。
どんな全身疾患をお持ちの方であっても、口腔(こうくう)衛生状態は健康の基盤に・・・(記事の続き・詳細は引用元にて👇)
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Source: 鈴木さん速報