長野県内の酒蔵で醸造される日本酒の値上げが相次いでいる。値上げ幅は1~2割程度が目立つ。昨今の物価高に加え、主食用の米不足を背景に、原料となる酒米の価格が高騰したためだ。県は酒蔵に対し、酒米の値上がり分の一部を補助する支援策を講じているが、県内の酒蔵は「値上げで消費が冷え込まないか」と不安を募らせている。(田中文香)「今秋から一部の商品価格を値上げせざるを得なかった」。黒沢酒造(佐久穂町)の黒沢孝夫社長(51)は、苦しい胸の内を明かした。
同社は10月、マルト純米 生酛きもと 造り(720ミリ・リットル)について、いずれも税込みで従来の1397円から1584円にするなど、一部の商品を1~2割程度値上げした。原料となる酒米の値上がり分で、約3000万円の出費になるなどしたためだ。
今年は原料の価格高騰が予想されていたため、商品の値上げを見越し、昨年より1割強、減産する計画で酒造りを進めた。原料の値上がりに伴い、経費を削減するため、検討していた設備投資を先延ばししたほか、長野駅前に長年設置していた看板を取り外したという。
他にも、舞姫(諏訪市)や遠藤酒造場(須坂市)などの酒蔵も値上げした。
農林水産省によると、酒米は主食用米に比べて栽培が難しく、収量が低いことから、主食用米に比べて高値で取引されてきた。だが、主食用米の高騰に伴って酒米から食用米の生産に切り替える農家がおり、昨年よりも酒米の価格が高騰し、酒の生産量が減少することが見込まれている。
県内約80の酒蔵でつくる県酒造組合によると、同組合がJAから仕入れ、純米吟醸酒などに使う県産の「美山錦」は昨年、60キロ・グラムあたり約1万8100円だったが、今年は2万8100円と1・5倍超となった。契約農家から仕入れる酒米は、3万円を超えるケースもあるという。
同組合が9月、加盟75社に行った調査によると、回答した56社(回答率75%)のうち4割が減産すると回答し、自由記述では1~2割値上げするとの回答も・・・(記事の続き・詳細は引用元にて👇)
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Source: 鈴木さん速報
