江戸時代の浮世絵師・喜多川歌麿が栃木の豪商の依頼を受けて描いたとされる代表的な肉筆画「雪月花」三幅対のうち、国内に唯一残る「深川の雪」(雪)が22日、香港で競売にかけられる。歌麿とゆかりのある栃木県栃木市はかつて「雪」の取得に意欲をみせていた時期がある。関係者は「国外に流出すれば、二度と戻ってこないかもしれない」と危機感を募らせている。(木村彩乃)競売会社サザビーズ香港が主催の競売で、「雪」が出品される。予想落札額は600万~800万香港ドル(約1億2000万~約1億6000万円)。
「雪」は歌麿が晩年の1802~06年頃の作といわれ、縦約2メートル、横約3・4メートルで浮世絵としては最大級の掛け軸。東京・深川の料亭で、雪を眺めたり、火鉢を囲んだりする女性たちが、子や猫とともに鮮やかに描かれている。長らく所在不明となっていたが2012年に国内で発見され、岡田美術館(神奈川県箱根町)が所蔵してきた。
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Source: 鈴木さん速報
