ドイツは敵対的なロシアへの抑止力として新兵募集に力を入れようとしているが、「徴兵くじ引き制」案は連立政権内で論争を巻き起こし、多くの若者を動揺させている。徴兵制の復活という喫緊の課題は、フリードリヒ・メルツ首相率いる保守「キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)」と、ボリス・ピストリウス国防相率いる中道左派「社会民主党(SPD)」の連立政権を揺るがしている。
メルツ首相は、北大西洋条約機構(NATO)とロシアの間の危険な緊張と、将来の米国の欧州安全保障への関与への疑念を理由に、ドイツ連邦軍を通常戦力として「欧州最強」の軍隊にすると公約し、ピストリウス国防相に新兵募集を指示した。
ドイツ連邦軍はこれまで、暗い歴史のために多くの国民が軍事関連すべてに不信感を抱いている同国でイメージ向上を目指してソーシャルメディアによる積極的なキャンペーンを展開し、志願兵の募集に注力してきた。
そのため、議会で現在策定中の法案に「徴兵くじ引き制」というより強制力のある選択肢を盛り込むよう保守派が求めた際、ピストリウス国防相は不快感を示した。
ピストリウス国防相はこの案を「いいかげんな妥協案」として拒絶。キリスト教民主同盟(CDU)のノルベルト・レットゲン議員はピストリウス国防相が「重要な法案を台無しにした」と猛反発した。
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Source: 鈴木さん速報