連日、観光客でごった返す東京・台東の観光名所・浅草寺。そのすぐ近くに店を構える「トイステラオ2号店」は、平日の昼間からインバウンド(訪日外国人)や日本人が引きも切らずに詰めかけていた。「これと同じタイプの『モンチッチ』はありませんか」。スマートフォンの画面を見せながら英語で尋ねるのはインバウンドと見られる男女。
店を切り盛りしている寺尾まゆみ氏は「もう売り切れちゃいました」とすまなそうに応えた。●モンチッチにリバイバルブーム
モンチッチは、ぬいぐるみ・人形などの製造販売を手掛けるセキグチ(東京・葛飾)の商品。
顔と手足はソフトビニール製で、そばかす顔とおしゃぶりポーズがチャームポイントのぬいぐるみだ。
1974年の発売と同時に大ヒットしたため、40代や50代にはなじみがあるだろう。このモンチッチが今、インバウンドを中心に盛り上がりを見せている。観光で来日し、モンチッチのキーチェーン数個を購入した韓国人女性は「そばかすが個性的だと思います。
韓国ではやっているので友達の分も買いました。日本で買った方が安いです」と笑顔で話した。今回のブームの火付け役の一つとされているのが、タイの人気女優アラヤ・A・ハーゲット(通称チョンプー)氏のSNS投稿だ。
寺尾氏は「2024年にタイの方がたくさん来るようになりました。商品を棚に並べても、すぐなくなるくらいだったんですよ」と話す。他にも、韓国の人気女性グループ「BLACKPINK(ブラックピンク)」メンバーのリサ氏がSNSで紹介するなど、著名人が愛用していることで再び注目された。
海外インフルエンサーがきっかけになって快進撃を続けるモンチッチ。24年2月期の売上高は6億円だったのに対し、25年2月期は3.7倍の22億円、26年2月期も35億円となる見込みだ。
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Source: 鈴木さん速報