一頃昔、パチンコホールには色んな選択肢が用意されていた。パチンコなら権利モノ、羽根モノ、CR機辺りが僕の出会った最初期の機種スペック群だが、近年まで設定つきパチンコや天井つきパチンコなどが存在していた。パチスロはもっと多岐にわたる。集中機からAタイプ、ストック機、AT機などなど。そのため、お金があるからストック機に挑もうとか、手持ちが少ないから羽根モノで遊ぼう、みたいな選び方ができた。翻って現在はどうだろうか。(文:松本ミゾレ)
■庶民の娯楽はどこへ…今のパチンコに思う選択肢の異様な狭さ
相変わらず羽根モノはいくつか設置されているが、調整は昔ほど釘に精通した店長がいないのか、あまり楽しく遊べなくなった(スペックの問題もあるが)。
甘デジもあるにはあるが、いつの間にか1/99だったものが1/128とかになっていて、「それってもうライトミドルに片足突っ込んでませんか?」というものが目立つように。極めつけのLT機。これがまぁ~ツボにはまると出るものだから、一撃出玉を夢見て夜22時になってもまだ現金遊技してる人も。
……なんかこう、バランスが悪いというか、LTありきになってるというか。もちろん、射幸性の高いマシンはホールの華。なくなってはいけないんだけど、しかしあまりに高射幸性ありきになっちゃうとね。
実際、LT機にのめり込み過ぎて借金してる人もいるし、僕の周りでも10万勝つか負けるかの勝負を頻繁にやってるヘビーユーザーもいる。
本人がやりたいからやってるわけだし、それも賭博なので良し……とは思う反面、パチンコってもっとのんびり遊べる余地もあるものじゃなかったんですか? という気持ちに、どうしてもなってしまう。ホールに行くと色んなスペックが存在して、財布の中身と相談して甘いの、辛いのを自分で選んで挑戦するという、元々ユーザーに担保されていた楽しみが、今は凄く蔑ろにされてはいないだろうか。
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Source: 鈴木さん速報