全国銀行協会(全銀協)は19日、会員行向けの指針を改正し、貸金庫で現金を預からないとする方針を発表した。三菱UFJ銀行などで行員による窃盗事件が相次いだことを踏まえた措置で、各行で現金の受け入れが終了する見通し。すでに貸金庫事業の廃止に向けた動きもある。全銀協は今回、会員行が約款をつくる際の指針となる「ひな型」に、「現金などリスクの高い物品を格納できない」とする内容を盛り込んだ。半沢淳一会長(三菱UFJ銀頭取)は記者会見で、現金を扱うことの難点について「犯罪収益の追及が困難になるリスクが高い」と説明した。
貸金庫は顧客の秘密保護のため、原則として行員も中身を確認できない。とくに現金は、量が減っても顧客が気づきにくい点が課題だった。全銀協は、貴金属や宝石などは引き続き預かる方針だ。
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Source: 鈴木さん速報