大相撲の行司が力士会の積立金を横領した疑いで、日本相撲協会のコンプライアンス委員会から事情聴取を受けていることが26日、分かった。力士会は、関取衆70人による親睦会で、2011年夏場所前に東日本大震災で被災した子どもたちを支援するため、1場所ごとに1人1万円ずつを積み立てることを決議。力士会は本場所前ごとに年6回あり、少なくとも10年間は継続してきた。すでに数カ所に土俵を寄贈しているが、積立金を管理している行司が、残金を使い込んだ疑いを持たれている。
昨年以降、力士会は、この行司に対して残額と通帳を公開するように要求してきた。しかし、この行司は「次回は必ず持ってくるから」と言い、残額を証明することができなかった。夏場所前の力士会でも同様のことが繰り返され、関取衆が不満を示し、協会の調査が入ることになった。
関係者によると、コンプラ委の聴取に対し、この行司は数千万円をギャンブルなどに使ってしまったことを吐露。協会側はさらに調査を進めており、6月にも理事会の承認をへて処分が科される見通し。被災者支援のための関取衆による神聖な積立金に手をつけた罪は重く、厳罰が見込まれる。
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Source: 鈴木さん速報